1.建主さんのご要望
まずはじめに建主と打ち合わせを致します。どの様な建物を建てたいか、ご希望とご予算をお聞きします。何でも相談してください。
2.敷地の地盤調査・測量図等の敷地現場確認
敷地の現地調査を行います。また、建物の基礎・杭等を決定するにあたって、敷地の地盤調査の手配を行ないます。
建物の構造の種類によって、地盤調査の種類はいろいろあります。
地盤調査事体は数日で終了しますが、調査会社の報告書が出来上がるまで2週間前後かかります。
また、測量図も必要です。(ない場合は手配致します。)
3.法規的部分の再確認
建築基準法・用途地域・条例・地区計画などと照らし合わせ本計画が問題がないか再確認します。
必要であれば関係役所の建築指導課、都市計画課、区画整理事務所などに出向き再確認します。
4.平面・立面・断面図等の基本設計
建物の立体的な部分を考慮しつつ、平面計画をまとめます。意匠上のきれいな納まり、バランス、構造、耐久性、防犯性、コスト、法規などを考慮しながら、デザインを進めていきます。
5.平面・立面・断面・面積・配置図に対する施主様の承認
平面・立面・断面図が出来上がった時点で、施主様と資金の流れ等打ち合わせをします。この時点で、承認をいただき、ひきつづき図面を作成していきます。ここから本設計に入ります。(設計契約)
6.構造図の作成
平面・立面・断面図をもとに、役所関係の申請(区画整理76条申請・道路申請・確認申請など)添付図面を作成します。地盤調査の報告をもとに基礎杭などの仕様を決定し、構造計算・構造図を作成します。それと供に、申請書類を作成して、関係役所に提出します。
7.炬計図・展開図等詳細図作成
意匠上のきれいな納まり、バランス、構造、耐震性、防犯性、コスト、法規などを考慮しながら、施工図面を作成します。
8.電気コンセントレイアウト図等設備図の作成
電気図は、照明器具、コンセント、スイッチの位置、数量などを表示します。電話、インターホン、テレビアンテナ、エアコンなども考慮します。設備図は、給水・給湯・排水などの計画をします。
9.各図面の整合性のチェック
この時点で、各図面上の整合性を再度チェックして間違いを訂正していきます。
10.打ち合わせ・施主様の承認
意匠図・構造図・電気図・設備図が仕上がった時点で施主様の承認を頂きます。
11.役所提出後の申請書類の完了・受理
提出した申請書類の訂正を行ない、確認済書を受ける。
12.実施図面のまとめ
最終的に実施図面をまとめ、お客様に図面をお渡しします。
13.各見積等、建設会社の選定
図面を各建設会社に渡し、各見積りを取りつけます。
14.建設会社の決定(メリット)
なぜ、設計契約をしてから建設会社を決めるメリットは、各建設会社を選定できます。
数社の建設会社の見積を取ることができます。適正価格で最良の建設会社を決定できます。
15.工事着工
いよいよ工事を着工します。工程表通り、工事が進みます。その都度、材料・手順を検討します。
16.中間検査(二重チェック)
工事完成までに、地盤、の耐力確認、構造部のチェック、材料等の確認など図面どうりに施工されているか、設計の監理をします。(設計施工が一緒の場合に見のがしてしまう検査部分を、二重にチェックできるメリットがあります。)その他に役所の立合も入りますので安心です。その間に各部の材料色などを建主さんと一緒に決めていきます。
17.建物完成・受け渡し
建物が完成し、施主様と一緒に訂正部分がないかチェックします。また、役所等の検査済証を受領し、施主様に中間検査、完了検査書類を提出し、承認をいただき、建物引き渡しを致します。
18.建物完成後の保障等
現在建主さん保護のため新築住宅の住宅品質確保法により構造耐力上主要部分と、雨水の侵入防止部分について、10年間の瑕疵担保責任に基づいて施工者の保険契約等が義務づけられました。よって施工会社の保険等の加入を行い建主さんの利益保護が図られています。
19.完成
以上のような工程により建物が完成します。設計事務所の仕事とは、建主さん側の要望を図面で表現し、より良い建物を造りあげることにあります。たのんでよかったと言われるようなそんな設計をめざしています。一戸建て住宅から中小ビルまで設計していますので、なんでも相談して下さい。